ようこそ!「2001年出版技術講座フォローアップセミナー」へ!
好評の「出版技術講座フォローアップセミナー」

*2月28日(土)+3月3日(土)

  「 原価計算と出版流通講座」

    「本作り」に欠かせないのが、原価計算の仕方、定価の考え方。誰もが知っていそうで、いざというときに意外と教えてもらえないのが、「出版流通の基礎知識」や「原価計算の心得」。そんな疑問にお応えする講座です。

 今回は、第一講座で「出版流通の基礎知識と本の定価」を考え、第二講座では「紙の基礎知識」から、「印刷・製本」までの本づくりのプロセスのすべて領域にわたる「原価計算の心得」を解き明かす二部構成の実践講座。日常的な深い経験に基づく、「実務知識」を二人の編集制作の経験者が解説してくれました。

◎ 第一講座 「出版流通の基礎知識と流通革命」 
 第一講座の担当は、出版/産業対策部の下村昭夫氏(オーム社/雑誌局勤務)。講義は、前半が、「出版流通の基礎知識」。「委託制と再販制」の現状を分析。さまざまな出版流通の問題点に触れながら、「注文型の出版流通機構の確立をドイツのリブリ社の流通改善」を例に考え会う講義。後半は、インターネットを活用したさまざまなサイバー書店の現状を紹介しながら、一人一人の読者と対話しながら、「欲しい本が手に入らない」「客注品が遅い」という読者の声に「どう出版界が応えるのか」を考える講義であった。

◎ 第二講座 「原価計算の基礎知識ー本の原価と定価」 
 第二講座の担当は、出版/産業対策部の石川一行氏(大修館/刊行部勤務)。 石川さんのお仕事は、本の生産管理全体を統括する刊行部。正に「原価計算のプロ」でもある。
   講義の内容は、前半が、「原価と定価の関係」「原価の区分」「造本の決定と原価の構成」など本のコストを構成するさまざまな要素を具体的に分析する講義。後半が、具体例を元に「原価計算の実際」「採算点の成立」「定価と部数決定」「原価への取組」など、科学的計数管理の考え方を披露する講義。
 最後に、本の「製作工程の変化」など、技術革新に伴うコスト管理の動向。 さらには、CD-ROMなど電子出版に関わるコスト管理の手法など、豊かな経験をお話いただいた。
 提供されたデータ類は、市販の教科書にはない「貴重な実践データ」。難しい原価計算に科学の目を採用する石川流の講義に感じることの多い講座であった。