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 京都,「明日を生きる子どもたちと教科書」5・15シンポジウム

 京都で5月15日,「明日を生きる子どもたちと教科書」シンポジウムが開催された。4年前の“「つくる会」教科書N0!”の運動から生まれた“「つくる会」教科書リベンジNO!京都府民の会”が主催したもので,4月に開いた,“教室から戦場へ「つくる会」教科書の憲法授業”に続いて開催した。

  4月の「つくる会」教科書の模擬授業で市民の関心も高まったのに続いての集会であった。今回のシンポジウムは,日韓中の外交問題にまで「つくる会」教科書の内容が知れ渡る中で,今後のアジアの平和・連帯の課題と教科書問題について,広く問題を市民へ投げかけようと試みた集会だった。

  そのため,4人のパネラーで,つくる会教科書にあらわれている,世界観,人権観,歴史認識に対する全面批判を行い,そして教科書のあり方としては,やはり憲法・教育基本法の立場から人権の発展や,平和と国際連帯を目指すべきかとのメッセ−ジの発信をおこなった。

 出版労連・教科書対策部の茂呂氏から「教科書検定の実態と教科書の特徴」として,検定済みの各社の教科書も含め教科書編集の実態などの報告に続いて,
「つくる会」教科書の戦争・平和・世界の見方(小林啓治 府立大学教授)」や
「つくる会」教科書の人権感覚は?公民教科書(市井吉興 立命館大学講師)」の報告であった。
そして嚴 敞俊(オム・チャンジュン)立命館大学教授からは,「歴史認識の共有」とは何かで東アジアの平和の構築とのテーマで話してもらった。

  最後に,21世紀に生きる子どもたちが使う教科書として,相応しくないのが「つくる会」教科書だ!との訴えが,参加者の胸に響いた。何よりも今回の集会が,8月の採択に向けての運動を進める第一歩を踏み出した実感であった。

  この間,京都地協も実行委員会と京都MICなどにも呼びかけ集会案内が,前日の新聞記事に取り上げられ市民の関心が高まるきっかけとなった事や京都府教委・市教委への申し入れにも参加するなどに取り組んだ。

  そしてまた,7月には京都で,ソウルからの視察団を迎えて「日韓市民歴史対話集会(仮称)」とあわせての京都府教委・市教委への要請行動など,市民のアジア連帯の中で,幅広く運動を進めようとの取り組みも,始まっている事をお伝えしたい。 


(京都地協 桝山修)
上記の内容を編集した記事が【出版労連 No.1362号。2005年6月6日】に掲載。



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