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出版労連 京都地協
「本と労働 京都あやふやニュース」 2002年度/2号 (2002年3月11日)
[このページの目次]
(1) 2002 春闘に向けて(京都地協事務局長 三木清樹)
(2) 2002年春闘!! −闘いの報告−(京都書房労組のある組合員)
(3) 極東書店の’02春闘(支部長 堀井)
(4) 中央図書は,まさに「ワンダーランド」です.(水野恒和)
(5) 文英堂労組の2002年春闘(吉田明生)
(6) ’02年金芳堂グループ春闘要求内容について(野村誠)
(7) 【活動日誌】
(8) 【今後の日程】
(9) ひとあじちがった「新年会」(極東書店労働組合 小西)
(10) ◆京都府知事選に森川明さんを推薦◆(三木清樹)
(11) トピック/不幸な関係終結へ―全印総連京都地連と出版労連京都地協で覚書調印―
京都地協事務局長 三木清樹
経済状況の悪化のもとで,労働組合の存在が問われています.しかし,私たちの周りを見ると,厳しいといわれる状況の中に立ち尽くしているといえないでしょうか.要求が通りにくいからと,求めるべき要求を控えたり,仕事に埋没して自分たちの置かれている状況に目をつぶったりすることが見受けられます.その結果,本来の組合の取り組みまでも萎縮してしまう事態になっています.そんな組合や労働者の姿勢に対して,会社は,不況宣伝や企業防衛を前面に出し,労働者を揺さぶり,「職場が無くなるぞ」と不安を煽っています.
労働組合は,一人ひとりの思いや願いを持ち寄り,一致・共感するところを「要求」にまとめて実現をはかります.その議論の過程や取り組みは,まさに「自らどう生きていくのか」の問い掛けがなされているといえるでしょう.ところがそこで自己規制したり,リーダーが組合員の意見を聞かずにいると,要求実現どころか,結集さえも危うくなります.また問題の先送りも結果的に後で自らの首を絞める事態になります.
私たちが取り組む課題は多大です.生活防衛,雇用保障,労働者の権利拡大,不安定雇用労働者との連帯,平和・民主主義の課題など,単組,職場だけの取り組みでは解決できません.地協,印刷の仲間やMICなどとの共同行動に積極的に参加し,職場から独立した観点で自らを見直す必要があるでしょう.まさに「ともに取り組む」姿勢です.
労働組合は,それが可能なところです.少なくとも京都地協は,そうありたいと考えています.自分たちが何をしたいのか,どう動きたいのか,思い思いの表現に共感できるなら一緒に取り組むことは充分に可能です.一つひとつ闘いの輪が広がる春闘をめざしていきましょう.
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02春闘,今なにを議論しているか.
やはりこのテーマに触れざるを得ません.厳しい状況を反映して,3年間ほど取り組んだ「困難期」の要求についてです.この問題については,あちこちから「なんで???」と言う声が聞こえてきます(でも,すべてそうではない,ナルホドという一定の理解の声もある).とにかく,だからここでも「何故?」に触れざるを得ません.
今春闘もまたこのテーマを巡って今のところ論議中(2月23日現在.結果が変わったらごめんなさい).紙数の関係で詳しくは割愛しますが,一部定昇の凍結などは行うでしょう.
しかし,「他意」は全くありません.ズバリしんどい企業状況と,しかし生活を何とか防衛する観点と,二つながらギリギリすり合わせたものがこの要求ということ.つまりいかに説得性を持たせるかという苦渋の選択です.逆に,今まで通りのワンパターンで要求作りを行う方が,正直言って不安ですし,不思議.そうはいっても「修正」は加味しています.一つに「若年層」(40歳以下と規定)の問題.若年層は「凍結」すればいつまで経っても将来はない.そこでその層は「定昇+α」の線で.一方,中高年層は当面の生活が問題(老後の問題は大きすぎる.別途議論の必要あり).一時金を含め,年収が下がらぬよう取り組むつもりです.
以上を「裏打ち」するのが,経営問題の視点.今回より経営のあり方を鮮明にします.問い方は一次回答重視.ダラダラと長くやる状況ではないと判断(粘らないと言う意味では
ありません.不当性にはもの申すつもりです).非組合員を含めた全体の力でやっていきたいし,やれればよいなあと思っています.
(京都書房労組のある組合員)
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賃金もかつての生活賃金としてではなく,生活費と切り離され,営業目標の達成度や,働きぶりで賃金が決定されるような時代となり,労働力の価値とみなされず,労働の価値とみられるようになっている現在,この不況下では,どれだけの春闘がたたかえるのか,労働組合の中でもどうしたら組合員の団結がかちとれるのかについて,模索しているところである.そんな中で,小共闘として要求を出していること(賃上げが主であるが)それ以外でも単組としても,―私の要求―的なこと,職場でかかえている問題の中から要求をくみとろうとしている.小共闘に結集する組合が少なくなってきている今,ますます組合に結集すること自体が大変なのであるが,賃上げ2万円,他の要求をかかげながら,出版に結集する労働者と共に,この春闘をたたかいたいとしているところです.(支部長 堀井)
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45歳で年収が400万円,土曜日は年に10数回もの要出勤日という,みなさんにとっては20数年前への「タイムスリップ」を体験できます.また,一時金が月例賃金より低額とか,「だれでも賃上げ7000円以下」という,「パラレルワールド」も体験できます.せめて,休日だけでも,みなさんと同じ「現実世界」にしたいのですが,数年前まで「高校が完全週休2日になれば,うちもそうなるよ」と言っていた経営が,最近の団交では「私立高校は土曜日やってるし」と言い出す始末です.
「おまえとこの組合がしっかりしてないからや」という声が聞こえてきそうですが,単組の力だけでは限界があるのも事実.今井委員長でさえ認めてくださった「どうしようもない」経営です.ぜひ,いい知恵をお貸しください.
さて,今春闘ですが,幸い,教科書・教材で,うち以外に唯一「不完全週休2日」で残っていた第一学習社労組が,今年夏からの完全週休2日を実現したそうです.これを追い風にして,今年こそは私たちも「完全週休2日」を勝ち取りたいと思います.もちろん,非常識な賃上げや一時金も,できるだけ「現実世界」に近づけたいと思っています. (水野恒和)
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賃上げと仕事の要求で闘います!
【賃上げ,一時金の長期低落に歯止めを!】
文英堂の賃上げ額は,このところ,全社平均で,8368円(1997年),7897円(1998年)6898円(1999年),7604円(2000年),5440円(2001年),といった低レベルです.2000年の賃上げ額が1999年よりも少し上がったのは,新賃金体系への格付調整があったからで,それがなければ,1990年の14238円(4.4%)から昨年の5440円(1.6%)まで,12年間,一貫して下がってきました.賃上げ額としては,約3分の2になってしまいました.
このため,若い人の賃金が先輩の賃金に追いつかない「もぐりこみ現象」が顕著になっています.また,中高年層は,1%にも満たない賃上げしかない状況です.
長期低落の流れは,一時金についても同様で,1990年の30割から昨年の24割まで,一貫して下がり続けています.
【査定の強行実施には,あくまで反対!】
このようなジワジワとした,しかし着実な賃金水準の低下が可能となっている背景に,査定があります.会社の恣意的な判断で,特定の人を特別扱いにしても,何ら問題が出てこないからです.職場から見て,会社が適正な運用を行っているとは到底考えられません.査定の問題は,引き続き追及していきます.
【ベアを実現して,生活が向上する賃上げを!】
また,2000年4月から会社が実施した新しい賃金体系のもとでは,年齢給の定昇(といっても51歳からはマイナス定昇)と,査定による職能給のアップのみの場合(ベアがない場合),全社的な平均でおよそ5000円ほどの賃上げにしかなりません.50歳台の場合,標準の査定でも,3000円とか2000円といった低レベルです.ベアがないと,どうしようもありません.
私たち労働組合は,労連の年齢別最低賃金保障はおろか,教材共闘の格差是正ラインにも達しない低い賃金水準をもたらしている,会社の賃金政策を,職場内に明白にしていきます.
【長時間残業の是正を!】
職場では,新指導要領版の編集で,長時間残業が常態になっています.健康と,文化的な生活を実現する単組要求も提出して,会社を追及します.(吉田明生)
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経済状況が引き続き悪化し失業率が史上最悪のなか金芳堂グループは(春闘に向け髭を蓄えた気合充分な組合員を含め)本年度,出版労連の春闘方針でもある「元気を回復する春闘」を合言葉に2年目となる春闘を下記の通り要求を纏めた.
1)賃上げ:一律5,000円の賃上げ.(昨年度:要求7,000円・妥結3,000円)
2)現状の昇給月2月を来年度から労連基準の4月へ移行するよう要求する.(移行に伴い調整分として夏期一時金に本年度の昇給額の2ヶ月分を上乗せして支給する)
3)格差是正:該当する組合員4名に91,000円〜1,200円を要求(参考資料添付:年齢による労連1/4モデル)
4)夏期一時金:月例賃金の20割を6月14日支給日として要求(昨年度:18割要求・妥結12割)これは,昨年の年末一時金20割満額回答がでた団交の際,経営者が決算時に利益が出たと公言したことを受けて昨年度より要求割数を増やした.
●申入れについて(要求書には明記せず団交時に口頭で)
1)現行の出退勤時の鍵当番(男性5名のみ輪番制)および昼休みの一時間を拘束される電話当番(従業員輪番制)の見直し.
2)今後の経営方針,戦略についての説明以上を本年度の春闘要求と致しました.
[ひとり言]
春闘方針の「元気を回復する春闘」は私が敬愛するアントニオ猪木の「元気があれば何でも出来る!いくぞ〜1・2・3ダッァ〜」とダブった!そうだ,元気があれば春闘も勝ち取れる,暗い世の中,明るく元気に頑張りましょう! (野村誠)
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2/ 14(木) :労連春闘臨時大会-東京-
2/ 15(金) :出版ユニオン各グループ討議(京都) -事務所-(牛田,三木,当該)
京都MIC幹事会-京都書記局-(矢木)
2/ 17(日) :全印総連京都春闘討論会-京大会館-(牛田,三木,矢木,西村,長町)
2/22(金):出版ユニオン関西京都支部大会-事務所-(牛田,三木)
2/23(土):関西中執+労連関西組織・争対部員合同会議-事務所-(牛田,三木)出版ユニオン関西執行委員会-事務所-(牛田,三木,当該)
2/26(火):大阪地協臨時総会-大阪.啓林館(牛田)
3/ 1(金):春闘要求-一斉提出日
3/ 9(土):関西地協春闘戦術会議-大阪.啓林館13:30〜
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3/12(火):京都労働者総決起集会-円山音楽堂18:30〜(開場17:30)
3/13(水):春闘回答指定日
3/16(土):京都書房労組戦術会議(午後)-事務所-(当該)
3/18(月):京都MIC春闘決起集会 18:30〜20:30-京都市醍醐交流会館センターホール(地下鉄醍醐下車すぐ)パセオダイゴロー西館2F
3/19(火):印刷・出版覚書交換披露パーティー-宋二-18:30〜
3/25(月):出版ユニオン関西執行委員会-大阪.啓林19:00〜
4/ 6(土):関西中執会議-大阪.啓林館-
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1月8日の新年会に参加してよかった点を書いてみます.場所が家庭的ななじみの店で貸切だったので,くつろいだ気分になれて,そのためか,あいさつなども堅苦しい雰囲気にならなかったように思います.料理が冬の味覚の王者,カニでしかもカニすきじゃなく,ついさっきまで生きていたという姿ゆで.カニというのは,めんどうくさい,しかし,おいしい,という「苦あれば楽あり」という活動(?)人生(?)を象徴するようなものですが,確かにその新鮮な味は何物にも換えがたい魅力. 唯一三十代の金芳堂の男性二人のように若い人が最後まで参加してくれていたことが,今後の地協のあり方に希望を与えてくれました.
5単組のほか大阪地協(中執),全印総連,出版ユニオン,出版ネッツなど幅広い参加があり,出版ネッツからは4年ぶりに顔をあわせた人もいました.
これから,春闘,さあがんばろうという気持ちがいくらかわいてきました.
(極東書店労働組合 小西)
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京都府知事選が4月に行われます.
出版労連京都地協は,「府民本位の新しい民主府政をつくる会」から出馬を表明された森川明さんを推薦することに決定しました.
推薦の理由としては,第一に,京都での出版争議,ことに文英堂,中央図書の争議に弁護士として深くかかわってくださった人だということ.第二は,現在,各組合にお願いしている労働委員会民主化への取り組み,教科書問題など私たちの主張を理解してもらえる人だということ.第三に,京都地協が加盟している京都総評の推薦候補であること.以上の三点を確認して地協委員会で決定しました.
地協委員会では知事選について各単組や職場ではどのように考えるかを問いかけました.一定の期間を置いて持ち寄り,委員の考えを出し合い先の三点を確認し,推薦を決定しました.(三木清樹)
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2月初め,全印総連京都地連と出版労連京都地協の間に「覚書」が交わされました.
20年程前に出版労連と当時の京都印刷出版産業労働組合(京印労)の間に生じた不幸な関係を修復しようと関係者努力してきた結果です.不幸な出来事とは,当時,京印労傘下の文英堂分会が,組織改変して出版労連に加盟する際に生じたことです.このとき,京印労は,京都での文英堂の主だったメンバー4人を除名処分にしました.このことがあって以来,京都での印刷労働者と出版労働者は,一部の取り組みを除いてともに行動することなく経緯しました.しかし,いつまでもこの関係を放置していてはいけないと,双方の関係者だけでなく,京都総評や京都MICなどからも関係改善の助言などがあり,8年前には,全印総連が京都MICに加盟するなど共闘関係も進展をみせてきました.昨年は,合同で争議宣伝行動を行い,お互いの交流が深まったと参加者からは賛辞の声が寄せられました.
出版労連と全印総連は2003年中の組織合同を目指そうとしています.その障害になるのは京都だとも言われてきました.20年も前のことですから,当時のことを知る人は少なくなっています.しかし,昨年8月京印労が発展的解消しても「除名の事実」は残っていました.このことは,重要なことだと受け止め,除名の撤回,関係修復を課題として全印総連京都地連,出版労連京都地協とそれぞれの本部が調整にあたり今回の調印にいたった次第です.
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