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出版労連 京都地協
「本と労働 京都あやふやニュース」 2001年度/2号 (2000年12月20日)
[このページの目次]
(1) 職場紹介 有斐閣労働組合 京都支部
(2) 職場紹介 ナウカ出版 京都支部
(3) 職場紹介 出版ネッツ関西
(4) 職場紹介 極東書店 京都支部
(5) ―本の樹
(6) 編集局より 新年の旗開きのお知らせなど
(7) 【今後の日程】
(8) 【活動日誌】
(1) 職場紹介 有斐閣労働組合 京都支部
有斐閣は,1877年に創業,今年で123周年になるわが国で有数の長い歴史を有する出版社の一つである.『六法全書』,『小六法』,『判例六法』,『ジュリスト』,『注釈民法』,『注釈刑法』,『法律学全集』,社会科学各分野の辞典,大学教育の標準テキストおよび啓蒙書等,社会科学・人文科学を中心とした分野において出版活動を行っており,学問と実務の最高水準の情報を正確に捉え,知的創造に貢献する本づくりをすすめていくことを使命としている.本社は東京の神田にあり,ほかに雑誌部 が本郷,そして京都事務所がある.京都事務所は,百万遍の交差点の北,50メートルくらいの東大路通りに面した所にある.
組合員は現在87名で京都には7名いるが,内3名は管理職である.かつては,京都支店として独立していたが,現在はそれぞれ本社の各部に所属する組織変更が行われ,京都としての独自性をいかに維持するかが困難な
状況にある.
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(2) 職場紹介 ナウカ出版 京都支部
わが職場,わが業種を紹介する時,いつも次の小話から始めます.「ナウカで本を買うな」.わかりますか?あいも変わらず,この小話ぜんせんうけません.わかる人少ないのです.後の語尾を強く発音すれば少しはわかるそうです.「世の中さかさまで見る発想はおもしろいですよ」と煙に巻くのです.ナウカ創設者大竹博吉氏はなぜロシア語輸入専門書籍販売を始められたのですかの問いに対して,「外国書籍輸入販売をしていた丸善,紀伊国屋両書店がすでに日本に存在していて,その先輩に分け入って輸入販売するわけにいかない.
だから,隙間の国としてソ連の書籍を扱うのだ」とインタビユーに毎回答えています.時代背景を考えると,さかさまの発想が必要だったのです.大竹氏はロシア書籍をこの日本に広めたくて仕方がなかったのですが,「仕方がないからロシア語書籍を扱うのだという」カモフラージュが必要だったのです.75年前はそう言う時代だったのです.
戦時と同時に第一次,第二次ナウカ社は早々とつぶされていきます.
私は,つい2年前までは,日本でのロシア語書籍販売はナウカが最初と思っていました.ところが,大阪出版史を紐解いていたら,明治の半ばに大阪でロシア書籍を輸入販売していた男がいたのです.(ついでながら,日本で最初の洋書輸入販売は丸善となっていますが,大阪での洋書輸入販売は誰なのでしようか.明治の初期に心斎橋で1人いたところまではつかんだのですが,丸善大阪支社が早いか,彼の方が早いか,誰か興味のある人は調査
してください.小説になりますよ.)だから,ロシア語書籍販売は東京より大阪の方が先なのです.この男,ロシア人でミール出版(平和出版)と社名を掲げ,東京まで外販出張をしていたのです.この男のロシア人グループで成功したのが神戸を中心として発展したモロゾフ,ゴンチャロフのチョコレート関連企業です.やはり当時も出版業は儲かりません.本人の出張中での病気,死亡であえなく倒産になります.「ナウカ」という言葉はロシア語で「SCIENCE」の意味です.ソ連時代には講談社,岩波書店,小学館,三社をあわせても大きかった「ナウカ社」がありました.ロシアには今も,残っていますが,すっかり小さくなってしまった感がします.さびしい限りです.
今日の弊社でのロシア語書籍の売上は10%にも達しません.今日では全世界の書籍を輸入販売しています.北はアイスランド,南はパプアニューギニア,さらにペルー,南アフリカ.世界は小さくなりました.ナウカの出版物の話は別の機会にしましょう.
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(3) 職場紹介 出版ネッツ関西
正式名称「ユニオン出版ネットワーク・関西支部」.企画,編集,校正,ライター,イラストレーター,カメラマンなど,出版にかかわるフリーランサーのネットワークです.東京で1987年に結成され,現在の組合員数は160名余りです(関西では1995年発足,40名).労働組合法にもとづく個人加盟制の労働組合ですが,普通の会社員のように,福利厚生制度や給与保障などをめぐって労働交渉をすることはありません.受注した仕事での契約上のトラブル解決など,フリーの職能人の権利保障や情報交換,人材交流,学習活動などが主な活動内容です.関西では,数年前から,豊富な人材のストックを生かして,ネッツとして仕事を受けるという試みも行なっています.
昨年まで三都を一巡した「出版ネッツ・フェスティバル」も一休み.11月26日には「灼熱のドッジボール大会」が開かれました.ネッツ関西の行事は,会員親睦の場であり,大事な営業活動の機会でもあります.12月5日の忘年会(於:大阪ドーンセンター)にも,ぜひお越しくださいね
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(4) 職場紹介 極東書店 京都支部
この右翼チックな名前の極東書店は,よく極道(ごくどう)書店とまちがって電話のかかってくることのある本屋です.
しかし,決して極道ではなく,社会科学系(法律,歴史,経済,社会福祉,etc.
)の書籍の輸入・販売会社です.本社(東京)で輸入した書籍を営業所(京都,大阪,福岡)に卸し,それらをだんだん予算が減り,学校も存続をかけて,軽費を節減する厳しい中,会社も存続をかけて売りこんでいくのです.最近ではインターネットが普及して,海外から直接取引ができたりしていますから,会社は維持(発展と書きたいが書けない!)することに精いっぱい.もちろん,私たちの労働条件,賃金は出版の中でも下の方です.
京都には5人(内組合員4人)が働いています.小さな職場・小さな人間関係の中で,大きな職場とはまたちがった神経の遣い方をお互いにしないと,まず働くことが困難になります.
組合は小売洋販共闘に属していて京都地協でいえばナウカさんと同じです.
本好きな人々が,本に囲まれて仕事が楽しく,そして,生活もゆとりをもってできるようお互いがんばりましょうね.
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(5) ―本の樹
獲得した権利や制度は常に「意識」しながら向き合っていないと風化していくのだということを改めて感じたことがある.
秋・年末の労使交渉で組合が企業の閉塞状況をどう打破するのかという問いに対し,会社側は「土曜に出勤し,今まで以上に営業活動することも一つの方法だ」と答えたという.会社が,こうしたことを平気で提案する背景には,営業外勤者の過半数が土曜に出勤する場合があるからのようだ.労働者の側にも休日出勤せざるを得ない事情もあるようだが,休日であっても会社の門が開いていると知るとふらりと出社する労働者もいるという現実には驚かされる.この職場での有給休暇取得率は10%前後という.
この組合は,労働条件の改善,組合諸権利の獲得に熱心に取り組んできた.土曜休日の実現はその一つである.同時に仕事の見直しも不可欠だと経営問題にも取り組み,週5日の仕事のあり方を探ってきた.しかし,経営側は,企業状況の悪化を労働者の責任とし,労働者の譲歩を求めるようになっている.その中での土曜出勤である.それに対し,組合は反論しないまま経緯しているという.休日出勤という事態も労働者が受身になった結果と考えられる.このままでは土曜休日の撤廃が現実となり,さらなる労働強化が行われるだろう.
人間は,生活の向上や改善を目指して生きている.組合も職場の改善と労働条件の向上を求めて取り組んできた.だから賃金や年収が下がるのに怒りを覚えるのである.今ある労働条件が後退させられることは,時には必要としても「なし崩し」にさせるのは,自らの成長を否定されるのに通じないか.当該はいかなる答えを持っているのだろう.
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(6) 編集局より
今年も残すところ10日余りとなりました.
組合員の皆様にはご活躍・ご健闘ご苦労さまでした.活動の成果はいかがだったでしょうか?
世相では今年を表す言葉は「金」と決まりました.さて来年の言葉は・・・?
アメリカではブッシュ氏とゴア氏の5週間もの熾烈な争いの結果,ブッシュ氏の「勝」となりました.これは21世紀の「勝」へのシグナルです.私たちも負けないよう新しい年の言葉が「勝」となるようより一層の前進をめざしましょう.
京都地協旗開きのお知らせ
21世紀初頭は新たな気持ちでスタートをきりましょう.
恒例の「旗開き」を開催します.各組合・支部の皆さんは奮ってご参加下さい.
日時:2001年1月11日(木)午後6時半〜
場所:四条烏丸「酔心」 (四条烏丸東南門富士銀行地下)
電話:075-223-1101
費用:3000円
なお,元京都地協議長代行の木崎氏が今年12月で
文英堂を退職されます.長年の功績に感謝と敬意
← を表し,ご苦労さん会も兼ねます.
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(7) 【今後の日程】
12/21(木) 関西地協秋・年末闘争総括会議−大阪.啓林館 6F 会議室(19:00〜)
12/26(火) 京都書房懇談会−地協事務所
1/11(木) 京都地協旗開き−四条酔心(18:30〜)
1/12(金) 大阪出版・印刷合同旗開きPLP会館(18:30〜)
1/13(土) 関西中執会議(3回)−大阪. 啓林館(10:00から〜)
1 / 1 9(金)〜2 0(土) 労連春闘討論集会−熱海「水葉亭」
1/27(土)関西春闘討論集会−大阪. PLP会館(10:00〜17:00)
2/2 (金)労連臨時大会議案説明会−大阪. 啓林館(19:00〜)
2/2 (金)〜3(土)出版青年の集い
2/3 (土)関西中執会議(4回)−京都事務所(13:00〜)
2/15(木)出版労連臨時大会−東京
2/17(土)出版ユニオン関西執行委員会(3回)京都事務所(14:00〜17:00)
3/1(木)要求提出 回答指定日=3/14(水)
その他1/15(月)地協委員会(7回),2/13(火) 地協委員会 (8回)
2/26(月)地協委員会(9回),3/16(金)地協委員会(10回)
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(8)【活動日誌】
11/11(土)出版ユニオン京都書院会議−事務所(三木,依田)
11/18(土 )関西中執会議−大阪.啓林(牛田,三木)笠岡前副委員長ご苦労さん会−大阪 文英6,啓林3,中執6,その他3,笠岡計19名)
11/24(金) 出版ユニオン関西金芳堂団交18:30〜(三木,依田,篠田)
11/25(土) 出版ユニオン関西執行委員会−事務所 14:00〜
11/26(日) 出版ネッツ主催ドッジボール大会−ウイングス京都14:00〜16:00
出版ネッツ体育部会ドッジボール打上会
12/ 1(金)〜2(土) 中執会議−東京(牛田,三木)
12/ 5(日) 出版ネッツ年末恒例名刺交換会−大阪.天満橋ドーンセンター19:00〜
12/ 8(金)〜9(土) 出版労連2001年春闘討論会 熱海−ホテル池田
12/16(土) 新学社対策会議−大阪.啓林館13:00〜
12/18(月) 地協委員会(6回)18:30〜
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