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  「一橋出版=マイスタッフ争議」……争議の概要

派遣法を悪用した雇用と,雇い止めに対する闘い

 教科書会社「一橋出版」が設立した人材派遣会社「マイスタッフ」から一橋出版への「派遣」社員として働いていた加藤園子さんに対して、2003年5月20日付で雇い止めが通告された。

 一橋出版は2001年から加藤さんに教科書編集担当者として教科書と副教材すべてを単独担当させ、教科書を検定合格させた2003年、「派遣終了」の名目で解雇。実態は、一橋出版が、同社が支配するマイスタッフを派遣元、一橋出版を派遣先とする形式的な体裁を取ることで、使用者責任を回避し、実質的な解雇を強行した派遣法悪用事件である。

 加藤さんは雇い止めに納得できず、直ちに出版労連の個人加盟組織である「出版情報関連ユニオン」に加入、出版労連は対策会議を設置し、「雇い止めの撤回と雇用継続」を求める要求を両社に提出した。マイスタッフは6月を最後に団体交渉を拒否、一橋出版も団体交渉に応じるものの「マイスタッフの問題であり、かかわりがない」という対応に終始していることから、加藤さんは2003年11月に、両者を相手どり東京地裁に地位確認等請求事件申立を行った。

 増え続けている派遣などの「非正規雇用労働者」の労働条件や権利の確立を求めていくため、2004年5月、出版労連やMIC・東京地評・杉並区労連・全労働省労組を中心に支援共闘会議が結成された。

 そして、「雇い止め撤回」「一橋出版への職場復帰」をめざす加藤さんを財政的に支援するとともに、「共闘会議」の提起する諸活動に協力する組織として、2004年10月に「一橋出版=マイスタッフ争議の加藤園子さんを支える会」の活動がスタートした。

 地裁で8回の弁論を重ね、2005年2月7日に東京地裁710号法廷(民事11部・増田吉則裁判官)で4名の証人調べが丸一日かけて行われた。一橋出版とマイスタッフの関係が通常の派遣契約と認められないこと、派遣法違反の事前特定行為による加藤さんの採用、賃金の決定、就業先等の労働条件の決定も、出退勤管理、業務指揮はもちろん、残業、休日出勤、出張等の指示などの雇用管理も、すべて派遣先である一橋出版が決定していたことが、裁判の中で、証拠上も明らかになった。

 しかし、7月25日、東京地裁民事11部増田裁判官は、原告の請求を棄却する判決を出した。

 証拠と事実を無視し、派遣法悪用を容認する不当判決に対し、8月5日、東京高裁に控訴。不当判決によって、この闘いは、@「派遣」の名目で労働者を使い捨て放題にする一橋出版・マイスタッフ、Aその背景にある国・財界の労働政策、B国・財界の意向にすり寄る司法、これら三者に対する闘いであることが鮮明になった。

 「非正規雇用労働者」の権利の確立、ひいてはすべての労働者の権利を守るこの闘いに対し、ご支援、共闘をお願いいたします。

一橋出版=マイスタッフ争議支援共闘会議
 構成団体:日本マスコミ文化情報労組会議・東京地評・杉並区労連・全労働省労働組合・民放労連・全印総連・出版労連
 連絡先:〒113-0033 文京区本郷2-10-9冨士ビル3F 出版労連内 
        TEL 03-3816-2911 FAX 03-3816-2980

(2005.09.)

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